塾のこと(生徒)
高校入試の進路指導に関して
「やっと人からおめでとうと言われました。」
数年前の高校生の親御さんに言われた。
俺が中学生を教えてた時のポリシーは、できるだけ生徒が受けたいところを応援するであった。
だから少し無謀でも、生徒が受けたいといえば応援するという立場だった。
もちろん試験前に「五分五分ですよ。」とか「難しいと思いますよ。」などの情報は出していた。
だが、進路を決めることができるのはその家だ。
受けると言われたら応援するしかない。
当たり前だが、俺が難しいと言うときは100%落ちていた。
.......ただである。
病院でもそうだと思う、生命保険の会社もそうだと思う、車の修理もそうだと思う、こちら側からの誘導はできるのだ。
こちら側の誘導で、「やっぱり志望校変えた方がいいですよ。」という強い提案はできる。
もし、強い提案をすれば志望校を変更されるであろう。
この誘導の強さが塾のひとつのカラーだと思うのだ。
俺は最近、しょうた塾を手伝っているので中学生をまた教えている。
しょうた塾なので進路に関する相談は俺のマターではない。
それ以前に俺に相談する人もいないのだが。
みんな、塾長のしょうた先生に相談している。
しょうた先生は俺が以前にやってた放任進路決定とは異なっている。
もちろん全員に安全校を勧めているというわけではないが、俺よりは明らかに安全サイドだ。
進路決めの方針に関しては、俺はしょうた先生と異なっていたわけだが、今よくわかる。
しょうた先生の方が正しいと。
もしもしょうた塾を手伝ってなかったら、俺はそのことに気づかなかっただろう。
自分が塾長なんだから。
自分のポリシーありきだったと思う。
なぜ安全サイドの方が正しいと思うか、ほぼ60歳まで塾の先生を続けてきた俺の意見を書こう。
まず、受験は確かに一発勝負だが、受験勉強は一発勝負ではない。
志望校があって、受験までに合格ラインにまで持っていけなかった段階でその高校に入れないのである。
みんなはその志望校にどんなにはいりたいか熱っぽく高尚に語るけど、そこまで言うのならそこに合格する合格点をとっておかないといけないのだ。
実力は草野球だけど、勝負だけはメジャーリーグのマウンドに立ちたいです。っていうのは、さすがに無理な話なのだ。
そりゃあ誰だってメジャーリーグのマウンドに立ちたいよ。
だったらそれまで全力でやっとかないと。
もうひとつの理由が15歳という年齢だ。
15歳で不合格の体験は、トラウマすぎる。
冒頭に書いたお母さんの言葉っていうのは、不合格にしてしまった俺の元生徒に3年間さらに塾に通ってもらって、AOで合格を勝ち取ったときに言われた言葉だ。
山口みたいな田舎の県は、公立指向が高い。
私立に通ってる段階で、「どっか落ちたのね。」になってしまう傾向が強い。
15歳という未熟な年齢の選択で、そのあと3年間をきちんとリベンジのために使える子がどれくらいいるんだろう。
埋もれてしまう子も多くいると思う。
これ以上書くと私立が悪いみたいになるので、ここでやめとく。
私立は私立でいいところがいっぱいあるので、質問してくる人がいたら教えてあげます。
というわけで、俺が長い間中学生を教えてきて、進路指導に関して至った結論は